須磨の秋現代語訳。 源氏物語須磨の秋品詞分解現代語訳助動詞敬語(11/11ページ)

須磨

物思いにふけってぼんやりとご覧になって、涙がこぼれるのをお払いになっているお手つきが、黒い御数珠に(ひとしお)引き立っていらっしゃるそのご様子には、故郷(都)の女を恋しく思う供人たちは、心もすっかり慰められたのであった。 黒檀の御数珠に映えていらっしゃるその美しさは、故郷の女(=都に残してきた妻など)を恋しく思う人々の心も、みな慰められるのであった。 気丈な人。 」と、心もとながり合へり。 前 さきの 右近将監 うこんのぞう 、 前右近将監は、 「常世出でて 旅の空なる かりがねも つらにおくれぬ ほどぞ 慰 なぐさ む 常世の国を出て旅の空にある雁も仲間に遅れずにいる間は慰められることだ。

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源氏物語を読む 須磨・注釈

御前にはとても人が少なくて、みんな少し寝入っている時に、(源氏が)ひとり目を覚まして、枕を立てて四方の激しい風をお聞きになると、波がすぐここに来るような気持ちがして、涙が落ちたとも気付かずに、(涙で)枕が浮くほどになってしまった。 もてなして・・・行動して。 出典 須磨 すまの秋 参考 「精選古典B(古文編)」東京書籍 「教科書ガイド精選古典B(古文編)東京書籍版 2部」あすとろ出版. 「ゆ」には受身・自発・可能の意味が含まれており、ここでは「自発」の意味で使われている。 (源氏の君を)うしろのほうにある大炊殿と思われる建物にお移し申して、(そこへ)身分の上下を問わず(みんな)はいりこんで、ひどく乱雑に泣き叫ぶ声は、雷の音にも劣らないほどである。 すごう・・・気味悪いほど寂しく。

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源氏物語を読む 須磨・注釈

しありく・・・事を行いながら日を過ごす。 (源氏は)「(私が)明石の君をこうまで思いやって、問い尋ねるのは、やはり(その人の身に)考える子細があるのですよ。 明石の浦は、ほんの這ってでも行けそうな距離なので、良清の朝臣、あの入道の娘を思い出して、手紙などをやったのだが、返事もせず、父の入道が、 「申し上げたいことがある。 雷の鳴り(稲妻の)ひらめくありさまは、なんとも(言葉で)言いようもなくて、(頭上に)落ちかかったと思われるので、(源氏のおそばに)いる者すべて正気の人はいない。 さまざまに思い乱れる。 いかでかかるついでに、この君にをたてまつらむ」 「桐壷の更衣がお生みになった、源氏の光る君は、朝廷の勅勘を蒙って、須磨の浦にこもっていらっしゃるという。 (そのうち)迎えにやって(その子を)お見せ申しましょう。

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源氏物語を読む 須磨・注釈

「あはれ」はもともと感動したときに口に出す感動詞であり、心が動かされるという意味を持つ。 誇張表現。 見苦しい格好。 雁はその昔の友ではないのだけれども。 『須磨・心づくしの秋風』 「黒=原文」・ 「青=現代語訳」 解説・品詞分解はこちら 問題はこちら 須磨には、いとど心づくしの秋風に、海はすこし遠けれど、 須磨では、ますます物思いを誘う秋風のために、海は少し遠いけれども、 行平の中納言の、「関吹き越ゆる」と言ひけむ浦波、夜々はげにいと近く聞こえて、 行平の中納言が、「関吹き越ゆる」と詠んだとかいう浦波が、夜ごとに実にすぐ近くに聞こえて、 またなくあはれなるものは、かかる所の秋なりけり。

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源氏物語須磨の秋品詞分解現代語訳助動詞敬語(11/11ページ)

琴の琴(きんのこと)を少しかき鳴らしなさったが、自分でもとても物寂しく聞こえるので、弾くのをおやめになり、 恋に悩んで泣く声に聞き間違いそうな浦波(の音)は、私のことを思っている人(紫の上)のいる方角(都)から風が吹くからであろうか。 光源氏 憂しとのみひとへにものは思ほえでひだりみぎにもぬるる袖かな 帝をいちずに恨めしいとばかりも思うことができず、(帝の恩寵を懐かしくしのぶ気持ちもあって、)左でも右でもそれぞれの涙で濡れる袖であることよ。 」とお思いになると、 いみじくて、「いとかく思ひ沈むさまを、心細しと思ふらむ。 (あなたの嫉妬は)だれが教えるのだろう。 ある晩、からの使いが訪れ、紫の上からの文を読んだ源氏は都でもこの豪風雨が発生している事を知る。 例の・・・例のように。

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「源氏物語:須磨の秋・心づくしの秋風〜後編〜」の現代語訳(口語訳)

故意に。 琴 きんを少し掻 かき鳴らし給へるが、我ながらいとすごう聞こゆれば、弾きさし給ひて、 琴を少しかき鳴らしなさったが(その音が)、我ながらとてももの寂しく聞こえるので、途中で弾くのをおやめになって、 光源氏 恋ひわびてなく音 ねにまがふ浦波は思ふかたより風や吹くらむ 恋しさに堪えかねて泣く声によく似ている浦波の音は、私のことを恋しく思っている人たちのいる都の方角から風が吹いてくるから(そのように聞こえるの)であろうか。 白き綾 あやのなよよかなる、紫苑 しをん色など奉りて、こまやかなる御直衣 なほし、帯しどけなくうち乱れ給へる御さまにて、 白い綾織物の単で柔らかなものに、紫苑色の指貫などをお召しになって、濃い縹色の御直衣に、帯を無造作にしてくつろぎなさっているお姿で、 「釈迦牟尼仏弟子 さかむにぶつのでし」と名のりてゆるるかに誦 よみ給へる、また世に知らず聞こゆ。 。 さもおはせなむ・・・そうであってほしい。

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源氏物語を読む 須磨・注釈

おぢて・・・恐れて。 七絃の琴。 などと、しみじみ心にしみる悲しいことの数々を書き集めなさっていた。 「あはれ」はもともと感動したときに口に出す感動詞であり、心が動かされるという意味を持つ。 (それにもかかわらず)今、何の報いで、はなはだ非道な波風に溺れ死になさるのでしょうか。 行き違い。

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